今年1月の第100回箱根駅伝3区(21・4キロ)で日本人歴代最高の59分47秒で区間賞を獲得し、青学大の2年ぶり7度目の優勝に貢献した太田蒼生(4年)と、大阪マラソン(2月25日)で日本歴代7位の2時間6分18秒で優勝した国学院大の平林清澄(4年)が4月21日に行われる中国・上海ハーフマラソンで直接対決する。今季の学生3大駅伝では覇権を争うことになる青学大と国学院大のエース同士の対決が注目される。

 レース2日前には、現地で青学大と国学院大のスタッフ、選手が地元のランナーと交流。日本のマラソンや駅伝で活躍した学生ランナーは中国でも大人気で多くのサインを求められた。

 国学院大で主将を務める平林と青学大の田中悠登主将(4年)が上海の市民ランナーと一緒に走り、同郷の主将の共演が実現した。平林は福井・越前市立武生(たけふ)第五中出身で、田中は同武生第二中出身。平林は「田中悠登は中学生の時から知っています。同じ武生出身の2人が箱根駅伝で優勝を争うチームの主将をやっていることには驚きです」と笑顔で話す。

 今年の3月には北陸新幹線の金沢〜敦賀間が延伸され、越前たけふ駅が開業した。平林と田中の存在は、北陸新幹線延伸で盛り上がる地元をさらに盛り上げていくことになりそうだ。