◆米大リーグ ナショナルズ―ドジャース(25日・米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 ドジャース・山本由伸投手(25)が25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦に先発し、大谷翔平投手(29)は「2番・指名打者」でスタメン出場した。山本は6回97球を投げて4安打無失点、7奪三振で三塁すら踏ませない好投を見せ、2勝目の権利をつかんで降板した。

 両打ちを含めて左打者を7人並べたナショナルズ打線だったが、初回は19年にオリックスで同僚だったメネセスから見逃し三振を奪うなど3者凡退の好発進を切った。すると2回先頭のT・ヘルナンデスが6号ソロを放ち1点を先取。山本もリズムに乗り、2回も2三振でイニングをまたいで3者連続三振とした。3回は1死、4回は無死から二塁打を許して得点圏に走者を背負ったが、後続を打ち取って三塁に進めることすらなかった。

 5回にはロサリオの打球速度104・8マイル(約168・7キロ)の強烈なライナー性の打球が顔面付近へ飛ぶヒヤリとした場面があったが、倒れ込みながらキャッチするスーパープレーを見せて、敵地ながら拍手を浴びて苦笑いを見せた。その後は2者連続三振で5回を投げきって、1―0とリードして2勝目の権利をつかんだ。ド軍打線は3回から4イニング連続併殺を喫するなど追加点を奪えなかったが、6回も2死から連打を浴びて一、二塁のピンチを背負ったが、最後はルイーズを遊ゴロ。1点のリードを守ると、小さく手をたたいてホッとしたような表情を見せ、ベンチに戻るとロバーツ監督と握手とハグを交わした。

 前回登板の19日(同20日)の本拠地・メッツ戦では、スプリットを多投するなど配球に変化を加え、メジャー移籍後自己最長で最多の6回99球を投げて9奪三振。クオリティースタート(QS)もクリアしたが、7安打4失点(自責3)で勝敗がつかなかった。今季2度目の中5日での登板。試合前の時点では5登板で1勝1敗、防御率4・50だったが、防御率は3・54となった。