楽天のドラフト1位・古謝樹投手(22)が5月中に1軍でプロ初先発する可能性が7日、浮上した。

 チームは5位と低迷し、チーム防御率は3・57でリーグワースト。今後の先発ローテーションについて青山投手コーチは「ファームの方でも良い報告がある。今いいピッチャーをそこ(1軍先発)に持ってくるのも一つの手になってくる」と浮上のきっかけとするため、先発投手陣のテコ入れを示唆。青山コーチは、候補として古謝、辛島、松井の3投手の名前を挙げた上で、古謝の昇格について「ローテーションの都合や監督とも相談しながらだがチャンスはある」と語った。

 左腕が体に隠れる独特の投球フォームが持ち味の古謝は、キャンプでは1軍スタートも、開幕を2軍で迎え、鍛錬に時間を充ててきた。イースタンでは7試合に先発し、3勝1敗、防御率1・74。46回2/3を投げ与四死球20とやや制球に課題が残る中で、42三振を奪って潜在能力の一端を示してきた。波に乗れない楽天を勢いづけられるか。

 ◆古謝 樹(こじゃ・たつき)2001年8月18日、横浜市生まれ。22歳。岩崎中では軟式野球部。湘南学院では横浜高で部長を務めた名伯楽・小倉清一郎コーチの指導を受ける。桐蔭横浜大では2年春からリーグ戦に登板。3年秋には最優秀投手賞、4年春はMVPと最優秀投手賞を受賞した。昨年7月には大学日本代表として日米大学野球選手権に出場。同年ドラフト1位で楽天入りした。182センチ、75キロ。左投左打。