◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・井上尚弥 (6回TKO) ルイス・ネリ●(5月6日、東京ドーム)

 英国を代表するボクシング専門誌「BOXING NEWS」は最新号の表紙に、プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の一戦の写真を掲載した。

 同誌は1909年に創刊された週刊ボクシング専門誌。同誌のインスタグラムなどで「井上尚弥、ノックダウンをものともせずルイス・ネリーを撃破」などと紹介されている。

 撮影は数々の賞を受賞してきた世界的カメラマンの福田直樹氏によるもので、同氏のインスタグラムによると、日本選手の試合が表紙を飾るのは4度目で、うち3度が尚弥。いずれも福田氏が撮影した写真が使われているという。

 尚弥は今月6日、ボクシングではマイク・タイソン―ジェームス・ダグラス(ともに米国)戦が行われて以来、34年ぶり開催となった東京ドーム興行で、元世界2階級制覇王者ネリの挑戦を受け、初回にダウンを奪われたものの、6回TKO勝ち。WBC、WBO王座は2度目、WBA、IBF王座は初防衛に成功した。

 試合は日本のほか、英米など50か国・地域で中継され、試合後は尚弥の勝利を絶賛する記事やリポートが相次いだ。米国で最も権威のある専門メディア「THE RING」は「井上尚弥は月曜日、東京ドームで行われたスーパーバンタム級の統一王座戦で、初回に衝撃的なノックダウンを喫し、そのシュールな光景は世界中のボクシング・ファンに、一瞬にしてタイソン―ダグラス戦にフラッシュバックさせたが、モンスターの目の前では歴史的どんでん返しが起きることはなかった」などと伝えている。尚弥は2022年6月、リング誌が選定するパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で日本人初の1位にランクされている。