◆プロボクシング WBA、IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座統一戦12回戦 WBA王者・井岡一翔―IBF王者フェルナンド・マルティネス(7月7日、東京・両国国技館)

 WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)が20日、ABEMAボクシングチャンネルでの緊急生配信に出演し、視聴者と質疑応答を行った。先月22日、七夕の7月7日にIBF同級王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)と東京・両国国技館で王座統一戦を行うことを発表。井岡はファイターで接近戦に強い相手との一戦に「魂で戦わないといけない。大和魂を見せないといけないと思っている」と覚悟を示した。

 今後の展望については「タイトルよりも、一番強いと評価してもらえる試合をしないといけない」。マルティネス戦に勝てば、現在のスーパーフライ級最強と言われるWBC王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との3団体統一戦を行いたい意向を口にした。同選手は来月29日(日本時間30日)にIBF、WBO世界フライ級王座を返上したジェシー・ロドリゲス(米国)と対戦予定。ともに次戦を勝利し、統一戦を行うことを希望している。

 20年12月、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで8回TKO勝ちした田中恒成(畑中)が、2月にWBO同級王座を奪取。世界最速での4階級制覇に成功し、井岡との再戦を希望しているが「彼との戦いは自分の中では終わっている。戦う気持ちはない」と断言した。

 また、6日に行われた東京ドームでの世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(大橋)について絶賛。「ダウンした後、カウント8まで待って、自分のタイミングで立ち上がった。それがすごかった。自信と冷静さとどうすべきかをわかっている」と解説した。7月のマルティネス戦に勝てば、井上と22勝で並んでいる世界戦日本人最多勝利数で再び単独トップに立つことになる。

 戦績は35歳の井岡が31勝(16KO)2敗1分け、32歳のマルティネスが16勝(9KO)。

 試合はABEMAで無料生配信される。