プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(35=志成)が、WBO世界同級王者田中恒成(28=畑中)との再戦に否定的な姿勢を示した、20日、都内でABEMAボクシングユーチューブチャンネルで行われたライブ配信に親交の深いTKO木下とともに参加した。今年2月、世界王者に返り咲き、世界4階級制覇した田中から再戦を希望されていることについて反応した。

20年大みそかに当時、WBO世界同級王者として田中を迎え撃ち、8回TKO勝利を挙げている。井岡は「田中選手と戦って、僕は勝者。彼との戦いは自分の中で終わっている。彼は世界王者に返り咲いたが、彼と戦いたい気持ちはないし、自分の中では1度、証明している」と現時点での心境を明かした。

7月7日には東京・両国国技館でIBF世界同級王者フェルナンド・マルチネス(32=アルゼンチン)との王座統一戦を控えている。井岡は「次はマルチネス選手と戦って勝利して自分が望んでいる試合となると自分が戦うつもりはない。自分の思い描くストーリーには彼は別にもういない」とキッパリと言った。

以前からWBC世界同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(34=メキシコ)との対戦も熱望しており「タイトルというよりは評価として井岡一翔がこの階級で1番強いなと評価してもらえる試合しないといけない。日本だけでなく、世界でそうしないといけない」と言葉に力を込め、今後の対戦相手にこだわっていく姿勢を貫いていた。