新潟県長岡市寺泊夏戸のトキ観覧施設「トキみ〜て」で新たに一般公開されたトキのつがいの愛称が「ゆう」と「さくら」に決まった。2羽は巣作りをするなど仲むつまじい様子で、繁殖に入る準備を始めている。

 愛称は、飼育員が寺泊らしさなどを意識した雄と雌それぞれ三つの候補名を挙げ、2024年1月、市の公式ラインなどで市民による投票を受け付けた。1カ月間で2573票が集まった。

 その結果、雄は落ち着いて「悠々」とした性格や、日本海に沈む夕日にちなんだ「ゆう」が最多票を獲得。雌は桜のような羽の色、寺泊の美しい桜並木から連想した「さくら」に決まった。

 2羽は7歳の雄と6歳の雌で、1月16日から公開されている。長岡市によると現在、雄が雌の背中に乗る「擬交尾」などの求愛行動が見られる。市環境政策課の里村誠課長は「愛着の湧く名前になったと思う。今後、繁殖や子育ての様子を間近に観察できる可能性もあるので、ぜひ会いに来てほしい」と話している。

 トキみ〜てでは「ゆう」と「さくら」のつがいのほか、雄3羽の計5羽を公開している。
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