国内最大級の300品種300万本が会場を彩る花の祭典「2024となみチューリップフェア」が23日、砺波市花園町の砺波チューリップ公園をメイン会場に開幕した。今年は、暖かい日が続いた影響で開幕初日に「満開宣言」が出た昨年ほどではないものの、既に会場全体の約7割が開花している。この日は国内外から約7千人が訪れ、色鮮やかな花々を楽しんだ。5月5日まで。

 フェア運営本部によると、例年は開幕時の開花が3〜4割になるように遮光ネットを取り付けて成長を遅らせているが、今年は今月16日に遮光ネットを取り外してから気温が高い日が続いたため、想定していたよりも開花が早まった。4月末に満開を迎える見込み。

 今年のテーマは「チューリップで広がる彩りの波」。大花壇や円形花壇ではテーマに沿った花の地上絵を楽しめる。デッキが新設されたパノラマテラスはメイン会場を一望できる撮影スポットとして人気を集めた。立山黒部アルペンルートにある巨大な雪の壁をイメージした「花の大谷」も家族連れらでにぎわった。

 米原嘉孝砺波商工会議所会頭が開会を宣言し、夏野修市長があいさつした。同市北部認定こども園の園児が童謡「チューリップ」を歌って開幕を祝った。北日本新聞社後援。
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