今季のほたるいか観光中止 滑川の遊覧船船体損傷、豊漁で満席「残念」
同社によると、漁師が潜水してスクリューに絡んだロープを切断する際、船底の損傷を見つけた。船体を詳しく点検して補修する。
海上観光は3月30日に営業を開始。未明に滑川沖で1日1便運航し、定置網周辺でホタルイカ漁を見学できる。今季は豊漁なこともあって予約が満席になるケースが続き、予約率は平均98%となっていた。今季の残り3日間はいずれも100%で、同社は予約していた計120人に個別に運航中止を連絡した。
富山湾岸クルージングは4月13日に始まり、5月6日までは祝休日を中心に1日3便を予定していた。利用は好調で、11日から1日5便に増やす計画だった。
同社の小林昌樹業務本部長は今回の事故について「日頃の訓練の成果で乗客がパニックになるのを防ぐことができた」と言い、書き入れ時の運休に「残念だが、安全面に不安がある以上は仕方がない」と語った。
水野達夫滑川市長は「突然のことで残念。予約していた方には申し訳ないという思いしかない」と話した。
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