ヒマワリを描く福井県敦賀市の洋画家伊藤ちづ子さんの個展(福井新聞社後援)が5月8日、市プラザ萬象で始まった。180センチ四方のキャンバスなど、40年近い画業の中で描いた250点が並ぶ。12日まで。

 伊藤さんは、2000年の秋口にアトリエ近くの枯れかけのヒマワリを見て、生命の力強さに感動。以降、ヒマワリの絵をパステルや水彩、墨を使い描き続けている。今回は油絵やデッサンなど、この年以前に描いた作品も出品し、自身の画家人生を絵で紹介している。

 「LIVE」シリーズは、紫や緑、オレンジなどさまざまな色のヒマワリを描いた作品。大輪を画面いっぱいに描くことで、無心で懸命に生きる姿を表現しているという。

 「平和を祈る花」シリーズでは、ウクライナの国花ヒマワリを同国の国旗の青と黄色で描き、世界平和を訴えている。ヒマワリの種が花から降り注ぐ姿を抽象的に表現した新作の「生命(いのち)を繋(つな)ぐ」シリーズも並ベている。

 伊藤さんは「今回の個展は私の画家活動の集大成。多面的なヒマワリを楽しみながら見てもらいたい」と話している。

【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】