新潟、長野両県を結ぶJR大糸線に並行して走る臨時バスが、6月1日から運行する。大糸線の利用を促進するため、沿線の官民組織「大糸線活性化協議会」(会長・米田徹糸魚川市長)が5月8日、新潟県糸魚川市で通常総会を開き、決めた。

 臨時バスは、北陸新幹線の敦賀延伸に合わせ、関西方面などからの誘客につなげる狙い。新幹線との接続がよくない時間帯にバスを糸魚川−白馬(長野県白馬村)の約45キロで1日4往復運行し、実質的に大糸線を増便する形とする。

 事業費は約1億2500万円。このうち1790万円で乗降調査も行う。国の補助金約5900万円を活用するほか、JR西日本が3300万円を負担。糸魚川市が300万円など沿線自治体も負担する。

 運行は2025年3月末までの予定。バスは大糸線の各駅周辺の乗降場所に停車する。乗客は券売機で切符を購入し、大糸線と同じ運賃で乗車できる見込み。

 総会で米田市長は「特に関西方面からの誘客に対応していきたい」と話し、JR西日本の漆原健常務理事金沢支社長は「かなり効果的な取り組みになるのではないか。PRをし、知っていただくようにしたい」と語った。
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