自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、自民党は4日に3人の道内議員を含む39人の処分を決めましたが、有権者からは厳しい声があがっています。

4日に行われた自民党の党紀委員会。派閥の裏金問題を巡り、道内議員3人を含む安倍派の議員ら39人の処分を決定しました。

派閥での役職や不記載の金額によって処分の内容が決められ、5年間で2000万円以上の不記載があった堀井学衆議院議員と橋本聖子参議院議員は党の役職停止1年という処分に。

決定から一夜明け、堀井議員の地元では有権者から厳しい声が…

苫小牧市民)

「(処分は)もっと重くていいのではないかと思う。支持したくないですね」、「議員だけ裏金を使って甘い汁を吸うというのは国民にとって絶対許せない。騙されているのは国民の私たちだけです」。

一方、5年間で990万円の不記載を認めている和田義明衆議院議員は堀井氏や橋本氏よりも軽い「戒告」処分に。処分発表後、和田議員は自身のホームページでコメントを発表しました。

「日々応援をいただいている皆様の落胆とお怒りを招いたことは痛恨の極みであり、猛省と共に、改めて衷心よりお詫び申し上げます」

地元の有権者からは公の場で会見を開いていないことに対し疑問の声が聞かれました。

厚別区民)

「ホームページを見ている人ばかりではないと思う。1番見るのはテレビなので公に会見したほうが伝わりやすい」、「自民党の総裁がしっかり責任を取らないといけない。個人が腐っているんじゃなくて党が腐っている」。

高橋はるみ参議院議員も22万円の不記載がありましたが、金額が少ないため幹事長による厳重注意にとどまり処分の対象にはなりませんでした。

深刻な政治不信を招いた裏金問題。今後、信頼を回復することはできるのでしょうか。