喘息になってしまったけど原因がわからないと思っている人も多いのではないでしょうか?喘息の原因にはさまざまなものがあり、子どもか大人かでも喘息を引き起こす原因が異なります。そこで、この記事では喘息の原因や喘息とストレスの関係性、子どもと大人の喘息の原因の違いなどについても紹介していきます。

喘息の主な原因

喘息は空気の通り道である気道が刺激に過敏になってしまうことで、些細なことでも炎症を起こしてしまう疾患です。

喘息の原因となるものは、空気を通して気道を刺激するものでカビやハウスダストのように、日常生活のなかで吸い込む機会の多いものから、タバコのように意図的に気道に入れることで発症するものまでさまざまあります。

そこで、ここでは喘息の原因となり得るものについて紹介します。

ダニ

喘息の原因になりやすいものに、ダニがあります。ダニのなかでも喘息の原因になるのは、コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニです。これらのダニは非常に小さく日常生活のなかでも吸い込んでしまうことがあるため、これが原因で喘息を発症することが多いです。

また、ダニは衣服や寝具などについていることが多く、寝ている間に喘息を起こしてしまうこともあります。

対策としては、ダニがつかないように定期的に寝具などを掃除することです。そのほかに、ダニはエアコンや加湿器を通して室内に拡散されることもあるので気をつけましょう。

ハウスダスト

ハウスダストは、ほこりのことで気道に入ることで炎症を起こすことが多く喘息の原因になります。ハウスダストによる喘息は非常に多く、掃除をする時にハウスダストが室内に舞ってしまうことで喘息を発症することも多いといわれています。

ハウスダウトを完全になくすことは難しいため、対策としては掃除の際には窓を開けるなどしてハウスダストが室内に滞留しないようにしましょう。

カビ

カビの中でも、アスペルギルスと言われる種類のカビが原因で喘息を発症することが多いです。室内にカビ発生していることで気道に入り、炎症を起こしてしまうことがあります。

対策としては室内のカビを完全に取り除くことです。カビは、水辺など水がある環境を好むので結露がある場所などではカビが作り出されてしまい、喘息を引き起こす原因になることもあります。

ペット

ペットのなかでも、体毛があるペットは喘息の原因になりやすいです。体毛のあるペットの場合は、体毛が気道に入ることでアレルゲンとなり喘息を引き起こすことがあります。特に犬や猫、うさぎなどは喘息を悪化させる原因にもなるので気をつけましょう。

タバコ

タバコは直接気道に煙を入れるので気道を炎症させて、喘息を悪化させる原因にもなります。また、タバコには免疫機能の動きを活発化させる効果もあるので、タバコの煙を気道に入れて気道が炎症することで、過剰に免疫系が反応してしまい喘息を悪化させることも多いです。

ただ、喘息の原因がタバコの場合はタバコをやめることで喘息の症状が格段に軽くなることもあります。

風邪

風邪をひいたあとは気道が炎症を起こしている状態になるので、風邪が治っても喘息の症状がさらに悪化することがあります。特に冬場では気道が乾燥しており、刺激に弱くなっているので冬場の風邪は喘息の症状をさらに重くすることが多いです。

空気

喘息は、気道が炎症を起こすことで発症する疾患です。そのため、空気が汚いところでは空気に入っている不純物が気道を刺激することで、炎症を起こしてしまい喘息を悪化させることがあります。

対策としては空気が綺麗と言われる山麓や高原などに行き、新鮮な空気を摂取することです。

気圧

気圧が変化することで喘息の症状を悪化させることがあります。特に、東低西高型や移動性高気圧型・低気圧のあとは喘息が悪化することが多いです。

気圧が変化すると喘息が悪化する原因は、空気が冷たくなることで気道が乾燥することや気圧の変化によって体調を崩してしまうことで風邪の炎症とともに、気道の炎症が強くなってしまうことです。

子どもの喘息の原因はアレルギー性のものが多い

子どもが喘息になる原因は、アレルギー性のものが多く、ハウスダストやダニ、ペットなどが挙げられます。また、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などアレルギー性の疾患を持っている人は、喘息になる可能性が高いといわれています。

大人の喘息の原因は非アレルギー性のものが多い

喘息は子どものころから患っている人が多いイメージですが、大人になって喘息になってしまう人もいます。大人になって喘息になる主な原因は、非アレルギー性のものでタバコや肥満などです。

ただ、大人になってのアレルギーは非アレルギー性のものなので、原因となっているものを排除することで治すことや喘息の症状を軽くすることもできます。

ストレスが喘息の原因になることもある

喘息は気道が炎症を起こすことで発生する疾患ですが、ストレスなどの精神的なものが原因になることもあります。

そこで、ここではストレスと喘息について紹介します。

喘息の原因となりうるストレス

喘息のストレスとなるものは、大きく2つに分けることができます。

1つ目が、精神的なストレスで過労などによって自律神経が乱れることです。

2つ目が、五感からストレスです。

喘息の原因になる五感からのストレスには匂いがあり、匂いが強いものに対してストレスを感じた場合に、自律神経が乱れて喘息の症状を発することがあります。

ストレスと喘息のメカニズム

ストレスが喘息を起こすメカニズムは、ストレスによって自律神経が乱れることで気道の炎症を悪化させたり、気道の平滑筋が縮んで狭くすることです。気道の炎症や気道が狭くなることで、呼吸がしにくくなり喘息の症状を引き起こします。

喘息の原因となりうる行動

喘息の原因となる行動にはさまざまなものがあります。そこで、ここでは喘息の原因となりうる行動を紹介するので参考にしてください。

気管支への負担が大きい行為

喘息は、気管支や気道が狭くなることで呼吸をしにくくなることが原因です。そのため、タバコやお酒など気管支や気道に負担がかかる行為を避けるようにしましょう。

衛生的に良くない環境への長居

衛生的によくない環境に長居することも喘息の原因となります。

喘息は、気道の炎症が原因で衛生的によくない環境ではハウスダストやカビなど気道の炎症を促すような要因が多いです。

なるべく衛生的によくない環境に長居することは避けるようにしましょう。

心身へのストレス負荷が高い環境での長居喘息はストレスが原因になることも多く、成人してから喘息を発症する場合はストレスが原因であることも多いです。そのため、ストレス負荷が高いような環境で長居することを避けるようにしましょう。