NHK大河ドラマ「光る君へ」(総合など)第17話「うつろい」が28日放送され、ききょう(ファーストサマーウイカ)が男女の仲になった藤原斉信(金田哲)を冷たく突き放すセリフに、共感の声が寄せられた。

平安時代を舞台に、「源氏物語」の作者として知られる紫式部(まひろ、吉高)の幼少期からの生涯と、「源氏物語」の執筆や権力者、藤原道長(柄本佑)とのかかわりを軸に描く波乱の一代記。ききょうは、その教養と文才を買われて中宮、藤原定子(高畑充希)の女房に取り立てられ、清少納言という呼び名を与えられて活躍する平安時代のキャリアウーマン。のちに入内する道長の娘、彰子(見上愛)の女房となり、紫式部を名乗るまひろとは、互いに一目置きつつ刺激し合う生涯のライバルでもある。

この日の放送で、一条朝の四納言の1人として知られる藤原斉信(金田哲)と2人きりのやり取りが描かれた。後宮の中で働くききょうに、斉信がなぜ返歌をくれないのかと絡むと、ききょうは「そうでしたかしら」ととぼけた。斉信は余裕を見せて、ききょうをそっと抱き寄せながら紅葉の落ち葉を彼女の胸元に差し入れ、「俺をこけにするとはけしからん」と色っぽく迫った。一方、ききょうはつれない素振りで、「深い仲になったからといって、自分の女みたいに言わないで」とピシャリ。焦った斉信がほかの男性の存在を問いただすと、「そういうことネチネチ聞くあなたは本当に嫌」と斉信のあごに手をやって、誘うような目つきを見せた。しかし、斉信が口づけしようとしたところで、さっと身をかわして「そろそろ(帝と中宮が)お越しになるわ」と冷たくあしらい、立ち去ってしまった。

男女の関係を想像させる会話とすれすれのボディータッチに、視聴者は興奮。SNSには「恋の駆け引きキター」「そこ、くっつくの?」「ききょう様のお胸に手を入れるの、大変にえっちすぎ」「もうちょっとで濃厚キスになるところだった」といったコメントが相次いで書き込まれた。

特に「深い仲になったからといって…」とのききょうの言葉に「1回寝たからって彼氏ヅラすんなよ(現代語訳)」「本当にそうだぞ! いいぞ!」「女としてわかるやつ…」などと、共感する声が少なくなく、「男に媚びなきゃ生きていけない平安の世で、この強気な姿勢はかっこいい」「一枚上手のききょう姐さん、どんどん金田斉信を夢中にさせてほしい」とのエールが寄せられていた。