全国保険医団体連合会(保団連)は5月22日、各地でトラブルが相次いで報告されているマイナンバーカードの健康保険証を利用したオンライン資格確認について、保険医協会・歯科保険医協会が4月から5月にかけて実施した調査結果を公表した。

 調査結果は、全国に先駆けて実施した9つの保険医協会(茨城、埼玉、千葉、大阪、山口、佐賀、鹿児島)・歯科保険医協会(東京、福岡)の調査のデータを集計したもの。


 回答があった1551施設のうち、「トラブルあり」は半数を超える805施設(51.9%)に上る一方、「トラブルなし」は456施設(29.4%)。トラブル内容は、「資格情報が無効と表示された」が281件と最も多く、「オンライン資格確認システムに障害があった」(174件)、「患者対応トラブル」(158件)、「マイナ保険証の未登録(ひも付けしていない)」(130件)、「顔認証トラブル」(124件)などが続いている。

 こうしたトラブルが相次いでいる状況を受け、厚労省は23日、健康保険組合など全国の保険者にマイナンバーの登録方法の点検を要請する通知を送付。7月末までに誤登録の件数などの報告を求めた。