5カ年計画で群馬県高崎市南部の牛伏山(491メートル)を花木で彩る「牛伏山を花で囲むプロジェクト」のスタートを記念する植樹祭が4日、同市吉井町の赤谷公園で開かれた。地元の入野小の児童が司会を務めたり、植樹のセレモニーに参加したりして、集まった地域住民を楽しませた。

 サクラとアジサイの名所で知られる牛伏山を通年で花木を楽しめるスポットにするため、本年度からの5カ年で約2万平方メートルにシダレウメやハクモクレン、モミジなど四季折々の花木などを植栽する。

 式典の冒頭、富岡賢治市長が「牛伏山を美しくするのは観光にもいいが、吉井地域のステータスを上げることにつながる」とあいさつし、矢野実莉さん(入野小3年)、篠崎快晟君(同2年)とともにシダレザクラの苗木に土をかけた。続いて、吉井ハーモニカクラブの演奏、多比良神社獅子舞保存会の演舞が披露された。

 司会を務めたのは萩原芙羽花さん(同4年)、松原綾手さん(同3年)の2人。かわいらしくしっかりとした進行ぶりに会場から拍手が送られていた。

 植樹祭を市吉井支所と共同開催した「牛伏山を愛する会」代表の羽切吉胤さん(76)=同市=は「より多くの人に愛される山になってほしい」とプロジェクトに期待を込めていた。