メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1第3戦オーストラリアGPのFP1で8番手、FP2を18番手で終え、マシンに全く自信を感じられなかったと話した。

 チームが前戦サウジアラビアGPで施した変更により、FP1のスタート時はマシンの感触がこれまでで最も良かったという。しかしセットアップを調整するにつれてどんどん悪くなっていったと語ったハミルトンは、最終的に全くマシンに自信を持てなくなってしまったと振り返った。
 
「言うまでもなく、感触は良くないよ」

 そうハミルトンは語った。

「長い間で、おそらく(FP2が)最悪のセッションだった」

「FP1は全体的にいい感じだったし、FP1の1本目のクルマはこれまでで最高の感触だった」

「そしてどんどん悪くなっていった。そしてFP2に向けて大きな変更を施したんだけど、タフだったよ」

「あのセッションを終えて、このクルマに関してはこれまでで一番自信がない。でも、FP1で走ったことでポジティブなこともあったよ」

 一方、チームメイトのジョージ・ラッセルはFP1で3番手、FP2では6番手とハミルトンとは対照的な結果となった。

 マシンに関するコメントも大きく異なり、ラッセルは「最初からかなり快適に感じられた」と語った。

「僕たちはサウジアラビアとバーレーンの後、いくつか変更を加えてきた。僕たちはまだ、クルマの理解を深めようとしているんだ」

「どのラップも価値がある。より学習が進んで、スイートスポットが分かるようになってくるんだ」

「今もファクトリーでシミュレータ作業を担当しているチームがいるのは言うまでもないし、もっとパフォーマンスを引き出そうとしている」

「明日はどうなるかな。みんながぐっすり眠った翌日に、異なる状況になっていることはよくあるんだ」

 とはいえラッセル自身も、限界に挑戦し挙動を乱すシーンがところどころ見られた。

「限界に挑戦し、あちこちでちょっとしたことがあった」と、ラッセルは語った。

「でも最終的にはすべてがコントロールできた。かなり僅差の争いなんだ。最初のセッションでは、10台でコンマ2秒の差だったと思う」

「FP2ではもう少し差が広がった。僕は最後に本当に良いラップができたけど、最後のコーナーふたつで小さな問題があったんだ」

「僕の最後のラップはコンマ2、3秒は上げられたと思う。ターン12で少しコースオフしてしまって、フロントウイングにダメージがあったんだ」

「そして最後の数コーナーでラインを外してしまった。コースオフはしなかったけど、そこでタイムを落としてしまった」

「だから、あのセッションでは3番手になれたと思う。でも、僕たちはいつもFP1とFP2で強い走りを見せてきたんだ」