F1が2025年のグランプリ開催カレンダーを発表。全24戦、日本GPは第3戦となり、4月6日に決勝レースが行なわれることになった。

 まだ今季4戦目を終えたばかりのF1が、早くも2025年の開催カレンダーを公開した。例年は夏もしくは秋に公開されてきた翌年のグランプリ開催カレンダー。発表される時期は年々早まっていたが、4月に公表されるのは実に異例とも言える。

 2025年のF1開幕戦は、3月16日決勝のオーストラリアGP。その後中国GPを経て、鈴鹿での日本GPは4月6日決勝の第3戦として名を連ねている。

 なお近年は開幕戦を務めることが多かったバーレーンは第4戦。これは来年のラマダン時期が2月28日から3月29日であるため、この時期を外しての開催ということになった。

 ただこの結果バーレーンGPは日本GPの1週間後に行なわれることとなり、その翌週にはサウジアラビアGP……つまり日本GPから3連戦ということとなる。

 またイモラでの第7戦エミリア・ロマーニャGP(5月18日決勝)、第8戦モナコGP(5月25日決勝)、第9戦スペインGP(6月1日決勝)も3連戦。終盤の第22戦ラスベガスGP(11月22日決勝)、第23戦カタールGP(11月30日決勝)、第24戦アブダビGP(12月7日決勝)も、3連戦となる。

「2025年はF1世界選手権の75周年を祝う特別な年となり、その伝統と経験のおかげで、このような強力なカレンダーを提供することができる」

 F1のステファノ・ドメニカリCEOはそう語った。

「我々は世界24ヵ所の素晴らしいサーキットを訪れ、トップクラスのレース、ホスピタリティ、エンターテインメントをお届けし、世界中の数多くのファンの皆さんに楽しんでいただけることだとう」

「FIA、プロモーター、開催都市のパートナー、そしてこのスケジュールを作り上げ、F1にとって素晴らしい1年になることを保証するために尽力し、支援して下さった各国のASNに感謝する」

「そして何より、F1チームとドライバー、このスポーツのヒーローたち、そして信じられないほどの熱意を持って、F1を追いかけてくださるファンの皆さんにもにも敬意を表したいと思う」

 FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長も、2025年カレンダー発表に際して次のようにコメントした。

「世界モータースポーツ評議会によって承認された2025年のF1カレンダーは、イベントを地域ごとに集約することにより、持続可能性の目標を達成するという、我々の集団的使命をさらに具体化したものだ」

 そうベン・スレイエム会長は語る。

「我々はF1の全体的な安定性に重点を置いているが、環境と出張するスタッフたちの健康や福祉に対する共通の義務もある」

「FOMはステファノ・ドメニカリCEO指揮の下、伝統的なサーキットと現代的な会場とをうまく融合させたカレンダーを作り上げた。F1の75周年を祝う準備を進める中で、F1を真に世界的な大観衆を集めるスペクタクルなモノとするため、たゆまぬ努力をしてくれたASN、地元主催者、そして大勢のボランティアに感謝する」

 なお2025年のF1開催カレンダーの一覧は、下記の通りとなっている。

第1戦オーストラリアGP:3月14日〜3月16日
第2戦中国GP:3月21日〜3月23日
第3戦日本GP:4月4日〜4月6日
第4戦バーレーンGP:4月11日〜4月13日
第5戦サウジアラビアGP:4月18日〜4月20日
第6戦マイアミGP:5月2日〜5月4日
第7戦エミリア・ロマーニャGP:5月16日〜5月18日
第8戦モナコGP:5月23日〜5月25日
第9戦スペインGP:5月30日〜6月1日
第10戦カナダGP:6月13日〜6月15日
第11戦オーストリアGP:6月27日〜6月29日
第12戦イギリスGP:7月4日〜7月6日
第13戦ベルギーGP:7月25日〜7月27日
第14戦ハンガリーGP:8月1日〜8月3日
サマーブレイク
第15戦オランダGP:8月29日〜8月31日
第16戦イタリアGP:9月5日〜9月7日
第17戦アゼルバイジャンGP:9月19日〜9月21日
第18戦シンガポールGP:10月3日〜10月5日
第19戦アメリカGP:10月17日〜10月19日
第20戦メキシコシティGP:10月24日〜10月26日
第21戦サンパウロGP:11月7日〜11月9日
第22戦ラスベガスGP:11月20日〜11月22日※土曜日決勝
第23戦カタールGP:11月28日〜11月30日
第24戦アブダビGP:12月5日〜12月7日