MotoGPアメリカズFP1|アプリリアのビニャーレスが好調トップタイム。マルケスは得意COTAで8番手
MotoGPは当初3戦目に予定されていたアルゼンチンGPが中止となり、第2戦ポルトガルGPから3週間と少し時間を空けてアメリカズGPへ。4月1日にアメリカ企業でF1オーナーのリバティ・メディアによるMotoGP買収計画が発表されたことで、そのお膝元で行なわれるアメリカGPにはより注目が集まっている。
ライダー達はセッション開始とともに晴天のCOTAにコースイン。序盤はビニャーレスが自己ベストを更新していくシーンが続き、2分4秒575が暫定トップタイムとなった。
このコースはマルク・マルケス(グレシーニ)やアレックス・リンス(ヤマハ)が得意としているが、彼らが序盤からトップタイムに迫るような様子はなく、むしろ最下位に位置するタイムでスタート。ドゥカティとヤマハ、それぞれが今年から乗り始めたマシンでの走りを固めていくところから彼らのレースウィークが始まった。
セッション開始から約20分、アレックス・マルケス(グレシーニ)がターン12で転倒。怪我などはなく、マシンを引き起こして自走でピットへと帰還している。
走り出しこそゆっくりだったマルク・マルケスだったが、FP1が後半に入った頃にラップをまとめ上げて、2分4秒499のタイムをマーク。これで一気にこのセッションの暫定トップタイムに立った。
そして残り時間が20分を切ってくると、他のライダーも徐々にペースアップ。ホルヘ・マルティン(プラマック)、マルコ・ベッツェッキ(VR46)、ビニャーレスやジャック・ミラー(KTM)が、マルク・マルケスの記録したタイムを超えてトップタイムを更新していった。
マルク・マルケスを含めたライダー達のタイム更新が続く中、ペドロ・アコスタ(GASGAS)が、暫定トップとなる2分3秒802を記録。彼は新人ながらすでに第2戦ポルトガルGPで表彰台を獲得しているが、今回も速さを示してきた。
FP1最後の5分間では、まずビニャーレスが2分3秒377を記録して暫定トップに。アコスタも自己ベストをその後縮めたものの及ばず、ビニャーレスが先輩としてルーキーによるセッショントップを阻止した。
なおビニャーレスは最後のアタックで、2分3秒294とさらに自己ベストを更新し、FP1トップタイムとなった。2番手はマルティン、3番手がアコスタという並びだ。
アメリカズGP計7勝を誇り、COTAの王とも言われるマルク・マルケスは、最終的にトップから0.709秒差の8番手タイムを記録している。
また日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は、2分5秒372で22番手。ホンダ勢とヤマハ勢は、トップ10に食い込めていない状況でFP1を終えた。