ル・マンの雄にして元F1ドライバーのエマニュエル・ピロ、62歳で2輪レースデビュー。初陣はクラス10位フィニッシュ
最近マクラーレン・レーシングの若手ドライバープログラムのマネジメントから離れ、現在62歳になったピロ。彼はフォーミュラ750バイクと1983年までの250ccと350ccの2ストロークグランプリバイクでグリッドが構成されるヘイルウッド・トロフィーにヤマハTZ250で出走した。
ピロは予選を34台中20番手で通過。ポールポジションからは9.7秒差だった。
4月13日(土)の第1レースでピロは、20番手を走行。ただアラン・カスカートの転倒によりレースが赤旗中断となり、再スタート後にはポジションを下げた。ただその後ペースを上げて挽回し総合18位、クラス10位でフィニッシュした。
「信じられないほどエキサイティングだよ。周りの人と一緒に走るのは初めてだから最初はちょっと緊張した」
「やる前からライダーに対する尊敬の念は強かったけど、今はさらに強くなったよ」
第1レースは、トップ3がわずか0.423秒差で並ぶ大接戦となったが、ヤマハTZ350Gに乗るフィル・アトキンソンが優勝した。
ピロは日曜日にも7周の第2レースへ出場する予定。総合成績は2レースの合算で決定される。
第81回グッドウッド・メンバーズ・ミーティングのほとんどのレースは日曜日に行なわれる予定。1965年のフォード・マスタングで争われるケン・マイルズ・カップや、1967年以前のクローズドコックピットGTとプロトタイプカーでグリッドが構成されるグラハム・ヒル・トロフィーなど、往年のマシンによるレースが目白押しだ。
また第81回グッドウッド・メンバーズ・ミーティングでは、グランプリ10勝を誇るゲルハルト・ベルガーによるフェラーリ640のデモランや、ニキ・ラウダがF1最終年にドライブしたMP4/2Bのデモランがクリス・グッドウィンの手によって行なわれた。