フェラーリはアメリカ市場参入70周年を記念して、F1マイアミGPで使用する、2色のブルーを使った特別カラーリングを明らかにした。

 いわゆるアズーロ・ラ・プラタとアズーロ・ディーノと呼ばれる色合いが、SF-24の前後ウイング、エンジンカバー、ヘイロー、バックミラー、そしてホイールリムに施された。

 また、アメリカのハイテク大手ヒューレット・パッカード(HP)がフェラーリの新タイトルスポンサーに就任したこともあり、マイアミGP以降はそのロゴがエンジンカバーと前後ウイングに入っている。

 アズーロ・ラ・プラタ(アルゼンチン国旗を飾る天空の青)は、幸運のお守りとしてこの色のヘルメットとシャツを身に着けていたアルベルト・アスカリへのオマージュである。

 その伝統は受け継がれ、1960年代には多くのドライバーやメカニックがブルーのオーバーオールを着用するようになった。マイアミではシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.もこの色のオーバーオールを着用する。

 より鮮やかなアズーロ・ディノはクレイ・レガツォーニが最後に着用したもので、70年代から80年代初頭までメカニックたちにも同様に採用されていた。

 フェラーリによると、トラックサイドチームは日曜日のみアズーロ・ラ・プラタを着用し、ピットクルーはアズーロ・ディノカラーの耐火オーバーオールを着用するという。

 チーム代表のフレデリック・バスールは「今度のマイアミGPは、チームの歴史の中でも忘れられないものになるだろう」と語った。

「フロリダでは、我々の歴史の一部である2つのカラーを再発見し、ユニークなカラーリングで我々の伝統を祝うことになる」

「また、新しいタイトルパートナーであるHPの到着を歓迎する特別なレースでもある」

「スクーデリア・フェラーリとHPは、勝利へのメンタリティやパートナーシップの基礎となる明確な考え方など、多くの価値観を共有している」