プロ野球がいよいよ開幕を迎えます。この時期の風物詩とも言えるのが順位予想ですが、今回は特別編としてカープに特化した順位予想を見てみたいと思います。

定番のスポーツ紙からテレビ、近年はYouTubeでも多くの野球解説者が予想を行っていますが、ここでは115名の解説者がカープを何位に予想したのかを書きたいと思います。

解説者によっては、何度か違う機会で異なる予想を発表している人も何人かいるようですが、ここでは筆者が可能な限り、各媒体で調べた集計を掲載したいと思います。

シーズン終了後に順位を的中するかどうかはもちろんですが、優勝や逆に最下位予想をした解説者の名前は覚えておいた方がいいかもしれません。

【解説者が予想するカープの順位】
※敬称略、選手、コーチなど球団OBを優先、以降は順不同

◆優勝(8名)
・佐々岡真司、野村謙二郎、大野豊、小早川毅彦、安仁屋宗八、前田智徳、西本聖、岩本勉

◆2位(15名)
・緒方孝市、達川光男、岡義朗、若菜嘉晴、関本賢太郎、井川慶、中田良弘、桧山進次郎、佐々木主浩、五十嵐亮太、田中賢介、宮本和知、福留孝介、ギャオス内藤、清水直行

◆3位(26名)
・西山秀二、杉本正、広瀬叔功、山田久志、亀山つとむ、広澤克実、田淵幸一、中西清起、槙原寛己、伊東勤、辻発彦、上田二郎、金村義明、福本豊、堀内恒夫、須藤豊、山崎武志、谷繁元信、内川聖一、廣岡達朗、上原浩治、浜名千広、村田真一、武田一浩、田村藤夫、平田良介

◆4位(25名)
・篠塚和典、矢野燿大、吉田義男、東尾修、梨田昌孝、中畑清、森繁和、黒田正宏、田尾安志、藪恵壹、谷佳知、糸井嘉男、高木豊、江本孟紀、齋藤明雄、仁志敏久、元木大介、柴田勲、川上憲伸、岩瀬仁紀、彦野利勝、川又米利、宮本慎也、坂口智隆、橋上秀樹

◆5位(32名)
・里崎智也、中西太、鳥谷敬、岩田稔、狩野恵輔、能見篤史、松田宣浩、張本勲、有藤通世、牛島和彦、一枝修平、土井正博、星野伸之、山本昌、清水隆行、掛布雅之、安藤総男、古田敦也、高橋由伸、谷沢健一、野村弘樹、真中満、岡島秀樹、江川卓、濱中治、石川雄洋、与田剛、今中慎二、吉見一起、荒木雅博、若松勉、大石大二郎

◆6位(9名)
・権藤博、真弓明信、緒方耕一、岸川勝也、赤星憲広、佐藤義則、藤田平、デーブ大久保、井口資仁

広島という土地柄もあるせいか、優勝を予想した8名中6名が球団OBとなっています。毎年必ず優勝予想の安仁屋宗八氏をはじめ、大野豊氏のような重鎮から監督経験者の2人、さらに若手では前田智徳氏など、チーム愛が感じられる予想と言えるかもしれません。残りの2名は西本聖氏と岩本勉氏ですが、カープとは縁もゆかりもない2人のガチ予想は頼もしい限りです。

昨季はほとんどの解説者が低評価の中、上位に予想して株を上げた里崎智也氏は、今年は一転して5位予想と評価を下げています。意外と思えたのが達川光男氏ですが、2位という評価は冷静に分析した結果とも言えるかもしれません。

捕手出身の西山秀二氏が3位に予想していますが、もともと南海ホークスからの移籍組で、カープでプレーした後も巨人に移籍して選手生活を終え、引退後は中日でもコーチを務めており、現在の戦力面なども考えてのライバルチーム目線での評価とも言えそうです。

最後に、リーグ3連覇時に監督だった緒方孝市氏は2位。現場を離れて5年経ちましたが、当時指揮していた時代の選手も残る中でのこの予想は、信頼度が高いかもしれません。

文:大久保泰伸