宮城県警若林署は19日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、杜の都信用金庫六郷支店(仙台市若林区)と職員の池畑理恵さん(52)に感謝状を贈った。

 署によると3月21日午後3時ごろ、窓口を訪れた80代女性が現金200万円を引き出そうとした。応対した池畑さんは熊谷忍支店長(50)と相談の上、女性から詳しく話を聞くと、息子を名乗る男から「医療費200万円を無くした」と言われていたことが判明。女性を説得し、110番した。
 池畑さんは「『どうしても必要だ』と動揺していたので、まずは落ち着いてもらった」と語り、熊谷支店長は「お客さまの大切な資産を守ることができてよかった」と振り返った。
 署によると、県内では2月末までに45件の特殊詐欺被害があり、被害額は計約2億3000万円に上る。