金沢警察署(佐藤良一署長)は4月8日と9日、特殊詐欺の被害を未然に防いだ功績を称えて金沢区内のコンビニエンスストアと金融機関に感謝状を贈呈した。

8日に贈呈したのは、セブンイレブン横浜能見台駅前店(石塚剛店長)。同店では3月5日、インターネット上で使う5万円分のプリペイドカードの購入に訪れた高齢男性にレジ担当の森晴菜さんが応対。高額だったことから詐欺を疑って話を聞き、最寄りの交番へ相談した。

翌9日には横浜釜利谷郵便局(平野実局長)へ感謝状を贈った。同局では2月8日、窓口担当の鈴木菜緒子さんらが現金200万円を引き出そうとする高齢女性に対応。話を聞くと「息子が電車にかばんを忘れて」という典型的な特殊詐欺の手口の一つで、同署へ連絡して被害を未然に食い止めた。鈴木さんは「お客様の大切なお金を守れたのが一番」と話す。

佐藤署長は「ご協力に感謝しかない。地域の店舗や金融機関は被害を防ぐ最後の砦。今後もご協力をお願いします」と述べた。