じつは洗車には「ここを掃除すればキレイに見える」ポイントがあるといいます。それは一体どこなのでしょうか。
「普段見えにくい場所」を掃除するとキレイに見える!?
春の陽気が感じられる過ごしやすい季節になりました。休日やGWの行楽には自家用車で出かける人も多いことでしょう。
そんなときに気になるのが、冬の間の風雨や黄砂によって溜まってしまったクルマの汚れです。
じつは洗車には「ここを掃除すればキレイに見える」ポイントがあるといいます。
重点的に洗車することでクルマがキレイに見えるポイントとは一体どこなのでしょうか。都内のカーコーティング専門店のスタッフに詳しく話を聞きました。
「クルマをキレイに見せる洗車のコツは“部屋の掃除”に通じるものがあります。
部屋の四隅や細部に溜まったホコリを掃除するように、クルマも普段は目の行き届かない見えにくい部分の汚れこそしっかり落とすと良いでしょう。
普段の洗車では、ついつい掃除しやすく広い面積を占める部分のみを洗車して終わりがちですが、大きい部分がキレイになると、逆にやり残した細かい箇所の汚れが目立つのです。
ですので、普段は掃除の行き届かない部分の汚れやホコリを取り除けば、クルマを一段とキレイに見せることが出来ます」
では、具体的にどのような箇所を重点的に掃除すれば良いのでしょうか。詳しく説明していきます。
●サイドシル、スカッフプレート周り
洗車時にはクルマの外装および内装を掃除するものですが、ついつい忘れがちなのがドアを開けた際に見えるサイドシル周辺です。
外装と内装の中間となる場所であり、ドアを閉めていると見えないこともあって掃除しないまま過ごしている人も多いでしょうが、乗り降りの際に目に付きやすい場所なので、ここを掃除するとクルマのキレイさが一段と際立ちます。
また、泥や水滴が付着しやすい場所なので、サビを防止するためにもここは洗車の際には常に掃除すると良いでしょう。
●ドアの開口部・ヒンジ周り
ドアを開けた際に奥に見えるヒンジ周りも、掃除がしにくくホコリや泥が溜まりやすい場所です。
しかしヒンジ自体には滑らかに動かすための油なども付いているので、シャンプーでゴシゴシと洗う必要はありません。
開口部周辺を掃除した後に、使っていたウエスなどでヒンジ周辺の汚れを軽く落とす程度でも、よく手入れされたクルマという印象を与えることが出来ます。
●ボンネットやリアゲートの内側
ボンネットやリアゲート、あるいはトランクも外側は洗車しやすいものの、開けた際に見える周辺のフチの部分は洗車時に見落としがちな部分です。
ここは泥に加えて落ち葉も溜まりやすい場所なので、汚れが固まる前に定期的に掃除すると良いでしょう。
洗車した後には狭い隙間に残っている水滴が流れた跡が残りやすいので、水分をしっかり拭き取ることも忘れないでください。
●インパネやダッシュボード、センターコンソールなどのスイッチ周り
運転席と助手席の目の前にあるメーターや、エアコンとオーディオなどのスイッチ類にも、よく見るとホコリと手垢が付着しています。
また、ハンドルの奥やウインカーのレバーやなどにもホコリは積もりがちです。
掃除機でホコリを吸うのも良いことですが、入り組んで細かい場所はなかなか掃除しにくいので、そのようなときは堅く絞ったウエスで水拭きするだけでも見違えたようにキレイになります。
●エアコンの吹き出し口
じつはエアコンの吹き出し口も、かなりホコリの溜まりやすい場所のひとつです。
そしてここに付着したホコリは、エアコンの送風を強くしたときに飛び散り車内に広がってしまいます。
先ほどと同じように堅く絞ったウエスで水拭きしたいところですが、吹き出し口のルーバーは意外に脆く、無理に手やウエスなどを押し入れると破損する恐れもありますので、見える部分だけでも汚れやホコリが取れるように、注意しながら掃除しましょう。
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今回教わったクルマがきれいに見えるポイントは、どれも特別に難しい場所でなく、ちょっとした気遣いで洗車できる場所です。
暖かくなったこのタイミングはいつもよりちょっとだけ丁寧な洗車をおこない、ワンランク上の仕上がりになった愛車でお出かけしてみてはいかがでしょうか。