2024年3月19日、日産のタイ法人は第45回「バンコク国際モーターショー」に「アルメーラ」を出展します。日本未発売のコンパクトセダンとして注目されます。

日本にも欲しい! 迫力のコンパクトセダン「アルメーラ」

 日産のタイ法人は2024年3月19日、バンコクで3月27日から4月7日まで開催の第45回「バンコク国際モーターショー」に、日産のコンセプトカーや新型車ラインナップを出展します。
 
 そのなかには日本未発売のコンパクトセダン「アルメーラ」の姿もありました。

 アルメーラはもともと「パルサー」の欧州仕様車としてデビューし、以後日本では「ブルーバードシルフィ」や「ラティオ」など、車名を変えながら世代を重ねて販売を続けてきた4ドアセダンモデルです。

 現行型は2019年に登場した4代目ですが、今モデルは今のところ日本で発売されていません。

 一方でアルメーラはアジア諸国を中心に海外向けに販売されているほか、北米市場などでは「ヴァーサ」の名前で販売されています。

 この4代目アルメーラは、2023年5月にタイでマイナーチェンジを実施しています。

 ボディサイズは、全長4495mm×全幅1740mm×全高1460mm。国内で販売されている車種ではトヨタ「カローラセダン」に近いサイズ感です。

 エクステリアは、最新の「セレナ」や「ルークス」などで採用された巨大な次世代型Vモーショングリル「デジタルVモーション」を新たに採用し、フロントフェイスの印象を大きく変えています。

 またスポーティさを増した「IGNITE PACKAGE(イグナイトパッケージ)」も設定されました。

 タイ向けの独自仕様で、フロント・リアバンパーやサイドスカート、センター2本出しのマフラーなどが設定され、迫力を増しています。

 この際、ボディカラーには新色の「グレースカイパール」も追加されました。

 インテリアは従来型同様にシンプルかつスポーティなデザインを継承し、ワイヤレス充電器やクルーズコントロール機能、新たなインテリジェントキーなどが追加され、機能性を高めています。

 また先進運転支援機能「360°セーフティシールド」やタイヤ空気圧モニタリング、ハイビームアシスト、車線逸脱警報など、上級モデル並みの安全機能が揃います。

 またSOS機能により、万が一の事故発生時にはインフォテイメントシステムを介して緊急サポートセンターに自動で緊急通報する仕組みも備わります。

 パワートレインには、最高出力100馬力・最大トルク152Nmを発揮する1.0リッターターボエンジンを搭載。これに組み合わせるトランスミッションは全車CVTです。

 タイ仕様の新型アルメーラの価格は、54万9000バーツ(約230万円)から69万9000バーツ(約293万円)です。

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 第45回バンコク国際モーターショーでは、2023年10月25日から11月5日まで東京で開催された「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」に出展したコンセプトカー1モデルもお披露目されます。

 日産タイ法人の代表を務める関口勲氏は、次のように述べています。

「第45回バンコク国際モーターショーに出展するコンセプトカーは、デザインのヒントや先進技術など、将来の日産に期待できるヒントを与えるものとなるだろう」

 JMS2023では3モデルが実車展示され、2モデルはバーチャルでの出展でしたが、このうちどのモデルがバンコクに持ち込まれるのかについては、今のところ明らかにされていません。