【ニューヨーク共同】米証券取引委員会(SEC)は5日、証券法に違反したとして、暗号資産(仮想通貨)交換所大手バイナンスと同社の趙長鵬CEOらを提訴した。無登録の取引所を使って仮想通貨取引を違法に勧誘したなどとしており、提訴した事案は13件に上る。

 バイナンスは公表した声明で「SECが当社を提訴したことに失望している。私たちは当初はSECの調査に積極的に協力してきた」とし、「法の範囲で戦う用意がある」と争う姿勢を示した。

 訴状などによると、バイナンスと趙氏らは顧客の資産を流用できるようにしていた。顧客資産について分別管理をせず、趙氏が所有する別の企業に送っていた事実を隠蔽したとしている。