総務省が1日発表した1月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.1ポイント低下の2.4%で3カ月ぶりに改善した。厚生労働省が同日発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月と同じ1.27倍だった。医療・福祉などを中心に幅広い業種で人手不足となっている一方、建設業や製造業は物価高により収益が圧迫されて求人を出せない状況が続いている。

 失業率の改善は、人手不足を背景にリストラなど勤め先の都合による離職が減少したことが要因。担当者は「労働市場は悪い状況でない」と述べた。男女別の失業率は男性が前月比0.3ポイント改善の2.5%で、女性は0.2ポイント悪化の2.3%だった。