【台北共同】台湾衛生福利部(衛生省)食品薬物管理署は27日、小林製薬の「紅こうじ」原料を使い日本で製造した製品のリストを提供するよう日本側に要求したと発表した。また輸入した同原料を使い健康食品を製造するなどした約30の台湾の業者が製品の回収を始めたことも明らかにした。

 記者会見した呉秀梅署長によると、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会に26日に文書を送り、製品リストの提供を要求した。台湾人が日本で製品を購入し、台湾に持ち帰るのを防ぐためと説明した。小林製薬は紅こうじを食品メーカーなど52社に供給していたとしているが、供給先の詳細を明らかにしていない。