5日の東京商品取引所で中東産原油の先物価格が上昇し、株価終値に相当する指標価格の清算値は1キロリットル当たり前日比920円高の8万1290円だった。2023年9月28日以来、約6カ月ぶりの高値水準だった。今月、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の建物が攻撃を受けるなど中東情勢が悪化。原油が十分に供給されない恐れがあるとの懸念から需給が引き締まった。

 市場関係者は、事態収束の見通しが立たないとして「外交と為替次第で高値更新が続く可能性がある」と指摘した。