山梨県富士吉田市は30日、市消防団内に、富士山噴火時の登山客の避難誘導に特化した「富士山隊」を結成した。団員は富士山の地形や気候に精通した、山小屋や5合目にある施設のオーナーら18人で、市などによると噴火対策に特化した消防団組織は全国初とみられる。

 市によると、噴火警戒レベルが上がったり噴火したりした場合の迅速な避難誘導を担う。各施設は具体的な避難方法を定めており、隊を結成して連携することでよりスムーズな安全確保を目指す。

 富士山は今夏、新型コロナウイルスの感染法上の分類が5類に移行して初の山開きを迎える。登山客の増加が見込まれ、安全対策が課題となっていた。