【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は20日、北朝鮮制裁委員会の下で制裁違反を調べる専門家パネルがまとめた年次報告書を公表した。北朝鮮が核分裂性物質を生産し、核開発を進展させているとして「安保理制裁違反を続けている」と訴えた。サイバー攻撃で得た計約30億ドル(約4500億円)の資金が核などの大量破壊兵器の開発に充てられているとした。

 報告書は、北朝鮮の北西部寧辺にある核施設の軽水炉が運転したとみられるとし、北東部豊渓里の核実験場でも活動が続いたと指摘した。

 2017〜23年に暗号資産(仮想通貨)関連企業に対する58件のサイバー攻撃に北朝鮮が関与した可能性があるとしている。