【上海共同】中国上海市で2022年6月に進水し埠頭で係留されていた中国3隻目の新型空母「福建」が1日、初の試験航行を始めたと、国営通信新華社が伝えた。試験航行は空母運用に関する最終確認を目的とし、米情報機関は今年中に就役するとの見方を3月に発表していた。

 中国は台湾有事で米国の介入を抑止できる戦力を目指しており、福建は就役後、台湾を管轄する東部戦区東海艦隊に配備される可能性がある。

 上海海事局は、1〜9日に上海から東に約100キロ以上離れた沖合の海域に軍事演習のため航行禁止区域を設定した。福建は1日午前の時点で、係留されていた埠頭の近くで確認されており、同海域に向けて移動するとみられる。