スチュワート米国務次官補(軍備管理・検証・順守担当)は3日、ロシアが宇宙空間への配備を目指す対衛星兵器への核搭載を検討している可能性があり、強く懸念していると述べた。宇宙での軍拡競争を阻止するため、日本と連携を強めると強調した。ワシントンで開かれたイベントで語った。

 スチュワート氏は、ロシアの動きは宇宙の平和利用を定め、ロシアも加盟する宇宙条約に違反すると指摘。阻止しなければ、中国が追随すると危機感を示した。

 日米両政府は、宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう各国に求める決議案を国連安全保障理事会に提出したが、ロシアが拒否権を行使し、否決された。中国は棄権した。