コロナ禍で増えた「セルフカラー」「ホームカラー」

 コロナ禍の外出制限で増えたホームカラー、セルフカラーですが、現在も、その手軽さから「美容院に行く時間がない!」「安く毛染めしたい!」という人から支持されています。最近では薬剤の種類も増え、泡カラーなどシャンプー感覚でセルフカラーできる商品も販売されています。しかし、「セルフカラーは美容院で怒られる!」という話を耳にしたことありませんか?
美容院でセルフカラーが怒られるのはなぜなのでしょうか。美容師がセルフカラーを嫌がる理由についても調べたので、紹介します。

セルフカラーは美容師に怒られる?理由は?

 まず、セルフカラーをしたからと言って、美容師に怒られるわけではありません。ただし、セルフカラーによって起こる髪のダメージや失敗が気になるため、あまりおすすめしないのが美容師の本音と言えます。

 他にも、以下の理由により美容師はセルフカラーをおすすめしていません。

・施術歴がわからなくなる
・カラーやパーマにも影響がでる
・セルフカラー後はうまく染まらないことがある

 美容院では「以前はこのカラー剤を使用し、このような仕上がりになった」といった施術歴を残しています。そして、その施術歴を元に薬剤の調整をします。しかしセルフカラーをすることで、発色が変わったり、希望通りの色味が出なかったりする恐れがあるのです。

「赤系から青系へ変えたい」「セルフカラーで黒染めした」という場合は、特に注意してください。

 これは、美容院のカラー剤と市販品のカラー剤では、成分が異なることが理由です。

トラブルを避けるために事前に申告を

セルフカラーでトラブルが発生する可能性

 美容院の場合は使用歴からカラーチェンジの薬剤を選定しますが、セルフカラーはどんな薬剤を使用したかわからないため、選定が難しくなるのです。

 発色状態によっては塗り直しになることもあり、思っていたよりも施術時間がかかる可能性もあります。

 また、セルフカラーは色ムラを起こしがちです。色ムラがある状態からのカラーとなるため、イメージと異なる仕上がりになるリスクもあります。

 このように、セルフカラーによって美容院での仕上がり状態が変わることもあるので、事前にセルフカラーしたことを伝えるようにしましょう。

セルフカラー失敗の修正は断られることもある

「セルフカラーを失敗したから、美容院で直してもらおう!」と思っている方は、注意してください。

 美容師がセルフカラー自体に怒ることはありませんが、セルフカラーの修正は断られるケースがあるのです。

 美容院がセルフカラーの修正を断る理由は、以下の3つです。

・満足いく仕上がりになるかわからない
・クレームに繋がる
・色落ちを待ってほしい

 まず、セルフカラーの修正は、想像通りの仕上がりにならないことを知っておかなければいけません。セルフカラーでは、色ムラができたり思っていたよりも明るい仕上がりになったりするなど、予定外の発色といった問題が起こります。

 しかし、セルフカラーの修正は一般の人が思っている以上に難しく、美容師によっては対応しきれないこともあるのです。これはブリーチでも、ヘアマニキュアでも同じです。

 髪の状態によってはお客様の希望通りにいかず、クレームに繋がることも考えられます。そのため、セルフカラー後すぐの修正を断わる美容院もあるのです。

修正は時間をおいてからがベター

 では、セルフカラーの修正はどれくらい期間を空ければ良いのでしょうか?

 セルフカラーの修正は、色落ちし始めた1カ月後くらいを目安に行うのがおすすめです。1カ月程度待つことで、仕上がり具合が良くなるのはもちろん、髪の傷みも軽減させられます。

 もちろん、1カ月はあくまで目安です。髪の状態によっては満足いく結果にならないことは忘れてはいけません。美容院でのトラブルを避けるためにも、事前に修正は可能かの確認をしておくと安心です。

※ ※ ※

 以上、セルフカラーは美容院で怒られるのかや、美容師が嫌がる理由を紹介しました。

 美容院ならどんな髪の問題も解決してくれそうですが、セルフカラーの失敗は美容師でも直すのが難しいことがあります。失敗を避けたいなら美容院でのカラーがおすすめですし、セルフカラーの修正をお願いしたい場合は期間を空けるなど、リスクを知った上でセルフカラーをするようにしましょう。

2024年の春夏ヘアの流行は?

 この2024年春夏は、どのようなヘアスタイルがトレンドなのでしょうか?

 サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo(ミニモ)」が、2024年1月、都心部で働く現役美容師186人に2024年春夏の「トレンドヘアカラー」「トレンドヘアスタイル」についてアンケート調査を実施しました。

 それによると、トレンドヘアカラーについて、1位が「ピンク系カラー」と回答、次いで「ベージュ系カラー」「ブラウン系カラー」と続きました。「minimo」は2024春夏カラートレンドとして、3つの傾向を挙げています。

《1》透明感のある明るめカラーが人気

 2024年の春夏は、例年の春夏のトレンド通り、明るめカラーを楽しむ人が増えると予想する美容師の声が多く集まりました。定番人気は明るめのベージュ系カラー。ミルクティベージュをはじめ、ベージュブラウンやオリーブベージュ、グレージュが支持されていました。

 特に2023年の春夏に比べてペール系カラーへの投票が増えています。暖色だとピンクやオレンジ、寒色だとブルーやミントなどバリエーションも豊富なので、好みのペールカラーを見つけてみるのもおすすめです。

《2》春カラーの定番・ピンクを今年らしく

 春の定番ヘアカラーといえば、桜をイメージするピンクが毎年人気です。そんなピンク系のカラーの中でも、今年特に注目されているのが”オレンジがかったピンク色”「ピーチファズ」。ファッションやメイクにも影響するこのトレンドカラーを髪色として取り入れても、手早く2024年春夏のトレンド感を演出できるでしょう。

 ピーチファズは、ピンクとオレンジの中間に位置するような色で、どんなパーソナルカラーの人にも合わせやすいことが魅力のひとつです。

《3》ブリーチなしカラーにも注目

 春夏シーズンになると、ハイトーンカラーが人気ですが、今回の調査ではブリーチなしのカラーを支持する声が多く集まりました。極力髪を痛めたくないという希望から、ブリーチなしの暗髪カラーのオーダーが増えているそうです。

 一方で、「ブリーチなしでも色味の強い髪色を楽しみたい」という希望も多いそうです。そのような方には、ピンクや赤、オレンジといったブリーチなしでも発色の良い髪色がおすすめです。

 一方、髪型については、1位が「レイヤースタイル」、2位が「ボブスタイル」、3位が「顔周りレイヤー」という結果でした。「minimo」は、2024春夏ヘアスタイルトレンドにも3つの傾向を挙げています。

《1》多様化するレイヤースタイルに注目

 2024年春夏は、レイヤーのバリエーションが豊富に。中でもシャープなレイヤーやハイレイヤーなど、綺麗めなスタイルが注目されています。レイヤーは入れる高さや量によって仕上がりの印象が大きく変わるため、骨格に合わせてカットしてもらうのがおすすめです。春に向けて軽やかなヘアスタイルにチェンジしたい人が増えるので、さらに人気が高まることが予想されます。

《2》顔まわりブームは継続

 昨年から注目されている顔まわりブームは、2024年春夏も継続するでしょう。顔まわりにレイヤーを入れることで、ナチュラルに小顔見せが叶います。また、最近は細めに入れたナチュラルなレイヤースタイルや、ちょっと個性的な姫カット・ウルフヘアなど、アレンジの幅も広がっています。ボブからロングまでどんなレングスでも取り入れることができるので、気軽にイメチェンしたい人におすすめです。

《3》韓国トレンドの人気も継続

 2024年春夏は、韓国風ヘアも引き続きトレンド。根強い人気のくびれヘアに加えて、ハッシュカット・カチモリヘア・姫カットなども注目されています。現役美容師へのアンケートでも「韓国ブームは今後も続くと思う」といった声も多く、今後も見逃せません。

暖かい日が増えてきました!トレンドのヘアスタイルにチェンジしてみませんか?

(かんな)