『古事記』は上・中・下つ巻から成る

『古事記』は上・中・下つ巻から成ります。

上つ巻は、『古事記』成立の経緯をまとめた「序文」ではじまり、天地創造、神々の誕生、国土や人々の暮らしがつくられていく様子が描かれます。

中・下つ巻では、歴代の天皇の功績や神々から続く系譜が綴られています。

『古事記』には、全部で312柱の神が登場するといわれています。

『古事記』全体の約3分の1ほどを神話が占めており、天皇家の創造や民間神話をもとにした神々の物語が多く語られていることがわかります。

神々のいる世界『高天の原/葦原の中つ国/根の堅州国/黄泉の国』『眠れなくなるほど面白い 図解 古事記』

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古事記』
監修:吉田敦彦  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1934年、東京都生まれ。東京大学大学院西洋古典学専攻課程修了。フランス国立科学研究所研究員、成蹊大学文学部教授、学習院大学文学部日本語日本文学科教授を経て、同大学名誉教授。専門は、日本神話とギリシャ神話を中心とした神話の比較研究。主な著書は、『日本神話の源流』(講談社)、『日本の神話』『日本人の女神信仰』(以上、青土社)、『ギリシャ文化の深層』(国文社)など多数。