1時間並んだ初詣、願い事はなんだった?

 初詣で驚いた夫の願いごとについて描いたマンガが、Instagramで1600以上のいいねを集めて話題になっています。

 結婚前、超人気の神社に初詣に行ったときの出来事。1時間並んでやっと参拝が終わり、彼(現在の夫)に何をお願いしたのか聞いてみると……。読者からは、「素敵すぎる」「私は自分のことばかり(笑)」「一生幸せでいて下さい」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、テレビ東京社員兼漫画家の真船佳奈さんです。これまでに『令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!』(オーバーラップ)などの作品を手がけています。日々の出来事をマンガにして、InstagramやX(旧:Twitter)、ブログ「テレビマン漫画家真船佳奈のトラブルDAYS」で発表しています。真船佳奈さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー旦那様の願いごとを聞いたときの心境を教えて下さい。

「1時間も並んだのに、他者のためだけに祈るなんてすげー!」と新鮮に驚きました。

ーー旦那様が世界平和と願うようになったきっかけはあるのでしょうか?

 もともと「他人よりも自分!」「自分が1番出世したい!」みたいな発想がまったくなく、欲がない人なので「自分の願いごとをする」という発想がそもそもないんじゃないでしょうか。

ーー現在も旦那様の神社での願いごとは変わっていませんか?

 いまも自分より、ほかの人の平和を願い続けています。

ーー旦那様の願いごとを聞いてから、真船佳奈さん自身がお願いする内容は変わりましたか?

 私は私利私欲にまみれた人間なので(笑)。目一杯、自分のお願いごとをしたあと、最後に平和を祈っています。考えてみると平和がないと、何も幸せじゃないですもんね……。

ーー今回の作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「こういう場って人間性出ますよね」や「私も自分のお願いばっかりしちゃいます(笑)」などの意見が寄せられています。自分が多数派であると思いたいです(笑)。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 TV局のADとして働くなかで、「変だな」「面白いな」と思ったことを絵日記のように描いていたのが始まりです。その絵日記のようなマンガのようなものを、会社の先輩がX(旧:Twitter)で拡散してくれたのをきっかけに出版社さんからお声がかかり、2017年に漫画家デビューしました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 お正月は参拝に行く人も多いので、「どんな願いごとをする人が多いのかな?」と気になりました。そこでわが家のことをマンガにしました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 これからも日常のふと気になったことや、クスリと笑える出来事をマンガにしていきたいです。