エステーは、同社の筆頭株主で損害保険代理業などを展開するシャルダン(東京都世田谷区。営業利益△1500万円、純資産19億1000万円)を株式交付の手続きで取得し、子会社化することを決めた。株式の流動性の向上と株主構成の変化によるコーポレート・ガバナンスの強化が目的。シャルダンはエステー株を24.8%保有。株主が創業家であることから、外形的に資本と経営が実質的に一体であるかのような状態が続き、株式の流動性が制限されている状況にあった。取得予定日は2024年7月1日。

割当交付する株式はすべて新規に発行。株式交付比率はエステー1:シャルダン20.41。シャルダンの普通株式1株に対してエステーの20.41株を割り当てる。シャルダンの全株式を取得する場合、エステーは416万3640株を割り当てることになる。発行済株式総数2300万株(2024年3月31日時点)の18.1%に相当する。

株式交付実施後は、エステーを存続会社、シャルダンを消滅会社とする合併を行う予定。一時的なエステー株の増加に対し、自己株式の消却についても検討していくという。