岩手県は厚生労働省の方針を受けて新型コロナウイルスに対する医療提供体制を4月から通常の体制に戻すことになりました。
治療薬やワクチンの公費負担はなくなることになります。

県によりますと、県内ではこれまで新型コロナウイルスの診療を485カ所の「外来対応医療機関」で受け付けていましたが、4月1日からは一般の医療機関で広く受け付けることになりました。

また新型コロナウイルスの治療薬は4月から公費負担がなくなります。

例えば3割負担の人がゾコーバを処方された場合、これまで上限9000円だった自己負担は約1万6000円に増えることになります。
このほか1万円あった入院医療費の補助も4月からはなくなります。

そしてワクチン接種の公費負担も3月いっぱいで終了します。
4月以降は65歳以上の高齢者など定期接種の対象となる人で7000円程度、それ以外の人はそれ以上の自己負担が発生する見込みです。

一方24時間体制の相談窓口として運営されてきた「いわて健康フォローアップセンター」は3月いっぱいで終了となりますが、4月からは平日の夜間と休日に相談に応じる専用のコールセンターが新設され、従来から設置されている「県医療相談センター」とあわせて引き続き24時間体制で対応するとしています。