裏金事件の余波…国政に2年半ぶり返り咲いた立民・川内博史氏は何思う? 国政、防衛、原発…「生活こそ政治の原点」
−裏金事件の余波で2年半ぶりに国政に返り咲いた。
「物価高で苦しい生活を強いられる年金暮らしのお年寄りや自営業者らの不安や不満を聞き、多くの課題が見えた。それを糧に仕事をしたい。政治は生活を支え、命を守るためにある」
−裏金事件をどう見る。
「昔の自民党なら誰かがしっかり責任を取り、出直していただろう。今は責任の押し付け合い。失望や怒りは高まるばかり。国民と一緒に立て直さなければ。政治資金規正法の改正は、企業団体献金の禁止に真っ先に取り組むべきだ」
−力を入れたい政策は。
「孤独死が増えていると聞く。経済的に厳しい状況にある人々の支援が喫緊の課題。分配があってこそ成長がある。分配に重きを置けば物価高にも対応できる」
−鹿児島で防衛施設の整備が進む。
「西之表市馬毛島の自衛隊基地工事が始まり、地元でひずみが出ている。県内至る所に軍事施設が造られていく状況は第2次世界大戦のころに重なる。進む方向が間違っているなら、政権交代で変えるしかない」
−九州電力川内原発(薩摩川内市)の20年延長が決まった。
「大きな地震が頻発し、桜島大噴火の懸念もある。リスクを最小化するには小規模分散型の再生可能エネルギーで地域をつくることが重要だ。コストも人手もかかるが持続可能性ははるかに高い」