「中日ビル」(名古屋市中区栄4)が4月23日、開業する。(サカエ経済新聞)

 「中日ビル」2階に出店する入場料のある書店「文喫」店頭

 2021年2月から建て替え工事を行い、2023年7月に完成した同ビル。「中日ビル」の愛称で親しまれ1966(昭和41)年から2019(平成31)年まで営業した中部日本ビルディングの1階が待ち合わせスポットの定番だったことから、「中日ビルで、会おう。」を新しい中日ビルのキャッチコピーに掲げる。

 地下1階〜地上5階=商業エリア、4階・5階=「中日文化センター」、5階=北海道や長野、高知、沖縄など15道県の全国物産観光センター、6階=「中日ホール」とカンファレンス、7階=レストランのほか、誰でも利用できる屋上広場、9階〜22階=オフィス。24階〜32階=「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 名古屋」。93テナントが出店し、名古屋初出店は31店。

 日常利用やオフィスワーカーのランチ利用を想定するという地下1階には、カフェ、レストラン、菓子店、総菜・グロッサリー店、精肉店、酒店、ドラッグストア、コンビニなど全18店が並ぶ。名古屋で人気の店が並ぶゾーン「栄めし小路」には、立ち食いすし店「SMART男前鮓(すし)」、あんかけパスタ専門店「ユウゼン」、「天婦羅(てんぷら)きしめん たもん」など8店が軒を連ねる。

 1階には「ブルーボトルコーヒー 名古屋栄カフェ」、栗菓子で知られる「恵那川上屋」プロデュースの和洋菓子やベジフードを販売する「おかしな大地」、シンガポールのラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」、豊橋に本店のある園芸店「garage」の姉妹店で植物とインテリアの店「Rust」、アパレルブランド「HOKA」など全18店。

 2階は、約3万冊の書籍をそろえ飲食もできる書店「文喫」(有料エリアは90分=825円〜)、1万6000点を取り扱うアナログレコード店「フェイスレコード」、アウトドア用品店「モンベル」、全国物産観光センターと連動して特産品を販売する「サカエルマルシェ」など全18店。

 カジュアルな接待や家族での食事利用を想定するという飲食店などが並ぶ3階は、飛騨牛の焼き肉店、天ぷら店、すし・和食店、そば店など。居酒屋、焼き鳥店、ドイツのクラフトビールと料理の店など5店が集まるゾーン「SAKAE FAN SQUARE」にはモニターを設置し、飲食しながら中日ドラゴンズをはじめ、さまざまなスポーツの試合観戦を楽しめる。

 幅広い年齢層やエリア、外国人旅行客の利用も視野に入れているという同ビルについて、中日新聞社の大島宇一郎社長は「栄のシンボルの一つとして盛り上げたい」と意気込む。

 オープニングを記念し、地下1階〜地上4階の対象テナントで買い物や飲食などをした人を対象に、中日ドラゴンズの「ドアラ」が同施設内を紹介する「ドアラカード」を進呈する。配布条件は各テナントで異なる。配布期間は開業初日〜5月6日(なくなり次第配布終了)。