テイクアウト専門の「串焼き 花」(TEL 070-2190-8787)が宇部市船木にオープンして1カ月がたった。オープン日は4月6日。(山口宇部経済新聞)

 同店が提供する商品

 山陽小野田出身の山下雄一さんと、宇部市出身の妻・幸世さんが夫婦で運営する同店。毎週土曜・日曜・祝日のみ営業し、営業日にはのぼりを掲げる。雄一さんが経営する「ヤマシタ塗装」の倉庫だったプレハブ小屋を改装して設備を導入し、敷地内には待ち時間スペース用にミニテーブルとイスを設ける。

 調理を担当する幸世さんは、介護福祉士として20年勤務していたが、体力の限界を感じて昨年10月に退職。「食べることが好きで、家で焼き鳥などもよく作っていた。いつも通っていた焼鳥屋が宇部市内にあったがなくなってしまい、あの店のように地域に根付いた安くて美味しい店を作れたらと、第2の人生としてやりたいことをやろうと決めた」と話す。

 提供する商品は国産の食材を使う。メニューは「とりもも」(タレ、150円)、「豚バラ」(150円)、九州産の「華味鳥」を使う「手羽先」(5本400円)。日によって「とりかわ」(150円)を提供するほか、バニラ味の「ソフトクリーム」(250円)も販売する。「肉は食べごたえのある厚みで、大きめの一口サイズにしている。しっかりと味が付き、食べやすいように切り込みを入れて焼き上げている」と幸世さん。 

 店舗の塗装を施した雄一さんは「告知をせずにオープンしたが、近所の方々が来店し、『ここに出来てくれて助かる』と言ってくれて嬉しい。車で通りかかってのぼりを見てくれた人や、近くに住む中学生が友だちと立ち寄ったりと、週末だけにもかかわらず多くの方が来店してくれている」と話す。

 幸世さんは「近所の子どもがありったけの10円玉を持ってソフトクリームを買ってくれたことも。これからも夫婦二人で楽しく長く続けていきたい。休みの日はここに顔を見せに来てもらえるように、地域の方たちと仲良くなりたい。昔ながらのあったかい店を作れたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は、土曜・日曜・祝日の10時頃〜18時(なくなり次第終了)。