新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するためのスキルを獲得することと定義されている「リスキリング」。新たなスキルを身に付けることは、仕事の幅を広げることにもつながる。会社員はどの程度リスキリングの必要性を感じているのか、また感じているならどのようなリスキリングに取り組みたいと考えているのか。リスキリングについての意識を全国の20〜40代の会社員1,404人を対象に調査した。

Q1. リスキリングは必要だと感じますか?

必要だと感じる 47.0%
必要だと感じない 16.6%
わからない 36.4%

リスキリングは必要だと感じるか訊いたところ、半数弱が「必要だと感じる」と回答した。また「わからない」との回答が36.4%であり、リスキリングの認知度や関心があまり高くないこともうかがえる。

Q2. リスキリングが必要だと感じる理由はなんですか?(複数回答)

スキルアップのため 56.4%
仕事の幅を広げるため 62.5%
転職するため 26.4%
年収アップのため 37.1%
将来が不安 23.8%
その他 0.8%

リスキリングが必要だと感じる理由について質問すると「仕事の幅を広げるため」「スキルアップのため」といった回答が多く寄せられた。現在の職場で活かせる資格や、業務の幅を広げるためにスキルアップが必要と感じている人が多いようだ。特定の資格を取得することで、昇給につながるという会社もあるだろう。

Q3. どのようなリスキリングに取り組みたいですか?(複数回答)

語学 46.3%
PCスキル(Word、Excel) 54.2%
財務、経理 31.3%
プログラミング 34.8%
Webデザイン 28.4%
経営、マネジメント 19.0%
動画制作 19.3%
リスキリングをしたいと思わない 1.6%
その他 2.6%

どのようなリスキリングに取り組みたいか訊いてみると「PCスキル(Word、Excel)」「語学」「プログラミング」「財務、経理」といった回答が多く寄せられた。在宅ワークの普及やデジタル化が進んだことにより、PCスキルを高めたいと感じている人が多い印象だ。また幅広い分野で活かせる語学にも多くの関心が寄せられた。

デジタル化の促進や転職、副業が一般的になりつつあることにより個人の力がより重視されるようになった現代。リスキリングで新たなスキルを学ぶことによって、働き方の選択肢を増やすことができるメリットがあるだろう。

(藤田祐依)

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調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2023年11月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:1,404件