2024年3月21日、ホンダは三重県にある鈴鹿サーキットに、Hondaのモータースポーツの世界一への挑戦と技術の発信拠点として、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権に参戦した歴代マシンを中心に展示する「Honda RACING Gallery」の新設を発表した。同施設は、F1日本グランプリの開幕に合わせて4月5日(金)に開館する。

メインホールには2台のF1チャンピオンマシンが時代を超えて共演

1964年の初参戦から今年で60周年を迎えるホンダのF1活動。この記念すべき年にホンダは、勝利へのこだわりとレースを通じて磨いてきた技術を体感することができる展示施設「Honda RACING Gallery」を新設する。

館内には世界最高峰の舞台で戦い抜いた歴代のマシンとエンジン、そしてパワーユニットを中心に展示されるという。

エントランスとメインホールを繋ぐ「スピードトンネル」は、モータースポーツらしいスピード感と期待感が演出されている。黒基調で外光の入らないメインホールには、ライトアップされたマシンが展示されるという。

メインホールの中心には、リッチー・ギンザーが1965年のメキシコグランプリでF1初勝利を挙げた「Honda RA272」と、2021年にマックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンを獲得した「Red Bull Racing Honda RB16B」が展示される。

ともにホンダのF1の歴史を語るうえで欠かすことのできない名車2台が時代を超えて共演。参戦当初から現在にかけての進化を体感することができる空間だ。

ほかにも、ホンダがF1で勝利を積み重ねてきた多くのマシンが展示されており、その背面パネルには、各マシンを象徴する数字を大きく配置。その数字を起点に勝利のストーリーを楽しめるような展示になっている。

マシンだけではなく、F1で進化を果たし、栄華を極めたホンダの歴代のエンジンやパワーユニットもみることができる。

開催レースに合わせたマシンが展示される企画展も注目

地下1階にある企画展示エリアでは、鈴鹿サーキットで開催されるレースにあわせたレーシングマシンを展示する企画展が実施される。今季から4月開催となったF1日本グランプリの開催日である4月5日(金)からは、「F1日本グランプリ企画展示」を実施。

F1マシンやヘルメットなどホンダと共に戦った歴代の日本人F1ドライバーに焦点を当てた展示が予定されている。

以降は、SUPER GTや全日本スーパーフォーミュラ選手権、鈴鹿8時間耐久ロードレースなどのレーシングマシンを展示される予定だ。

●展示物一覧

<エントランス>
・McLaren Honda MP4/5
<メインホール>
■マシン
・Honda RA272 1965
・Honda RA300 1967
・Williams Honda FW11B 1987
・McLaren Honda MP4/4 1988
・McLaren Honda MP4/6 1991
・Honda RA106 2006
・Scuderia AlphaTauri Honda AT01 2020
・Red Bull Racing Honda RB16B 2021
■F1エンジン
・ RA168E 1988
・RA109E 1989
・RA806E 2006
■F1パワーユニット
・RA621H 2021
<企画展エリア>
■F1日本グランプリ企画展示
・Lotus Honda 100T
・SUPER AGURI Honda SA07
・Scuderia AlphaTauri Honda AT02

●企画展示:F1日本グランプリ企画展示

●Honda RACING Gallery 概要

住所:三重県鈴鹿市稲生町7992 鈴鹿サーキット内
営業時間:10:00-17:00(季節によって変動あり)
入場料:無料(別途鈴鹿サーキットへの入場料・駐車料必要)