世界中を熱狂の渦に包み込んだ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)に登場した最強の戦士フュリオサの“原点”となる物語を描く『マッドマックス:フュリオサ』(5月31日公開)。本作のオーストラリアプレミアが現地時間5月2日に開催され、アニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワース、ジョージ・ミラー監督らが登壇した。

プレミアの会場となったのは、シドニーを代表する劇場として知られているState Theatre。劇中に登場するバイクや車が展示された会場には大勢のファンが詰めかけ、キャスト&スタッフの登場前から熱気と興奮で大盛り上がり。そんな会場に姿を現したのは、シリーズの大ファンということから本作の宣伝アンバサダーに就任したなかやまきんに君。

「始まったら最後まで止まらないすばらしい映像の連続で、まばたきする暇も息つく暇もないぐらい、とにかくアクションがすごいんです」と「マッドマックス」シリーズの魅力を熱弁するきんに君は、ひと足先に鑑賞したという本作について「衝撃でした!人間と人間の物語が最高で、とんでもないアクションの連続で心がグイグイ持っていかれました!」と興奮気味に語る。

その後きんに君は、レッドカーペット上でキャストと監督に英語でインタビューを実施。タンクトップにホットパンツという“正装”で登場したきんに君に「寒くないの?」と声を掛けたのはシリーズの生みの親であるミラー監督。撮影の苦労や秘訣を訊かれると、「スタッフたちはすごい良いチームで長年一緒に仕事をしている。いつも安全に規律正しく情熱的にハードワークで大変だったけれど、楽しく仕事ができています」と真摯に回答。

続いてディメンタス将軍役のヘムズワースが登場すると、最高の筋肉を前にきんに君は大興奮。身体づくりについての質問を受けたヘムズワースは、「本作の前に『ソー:ラブ&サンダー』を撮影していたのですが、元の身体に戻す時間がなく、普段よりも筋肉がついている状態で本作に臨みました。けれどそれが役にちょうどよかった。ディメンタスの支配的な面や、権力がある様を演じるにあたって、身体的に活きました」と振り返る。

そしてフュリオサ役のテイラー=ジョイは全身にゴールドの矢が刺さったかのようなインパクト抜群のドレスで登場。「アクションシーンをやる上で一番大変だったことは?」という質問に対し、「同じことを何度も繰り返すのが一番大変で一番楽しかったです。バレエをやっていたこともあって、繰り返すごとに完成度が高くなっていき、常に自分のベストを更新していくことができました」とストイックな一面をのぞかせ、フュリオサを演じるために努力を重ねたことを明かした。

3人それぞれとインタビュー後に2ショット撮影を行なうなど、宣伝アンバサダーとしての役目を果たしながらも“マッドマックス愛”が止まらない様子のきんに君は「緊張感もあるなか、無事にインタビューをすることができてよかったです」と安堵の表情を浮かべると、「とにかく最高の映画なので観てください!」とアピール。おなじみの「パワー!」で夢のひと時を締めくくっていた。

文/久保田 和馬