人口減少やドライバーの人手不足解決への一助となるのでしょうか。

石川県加賀市では17日から、自動運転に対応した車を使った公道での実証実験が始まりました。

自動運転レベル4の性能持つシャトルバス 実験は「レベル2」で

実験で使われるのは運転手がいない状態でも走行が可能な「自動運転レベル4」のシャトルバス。しかし、今回は赤信号で止まる場合などを除き、一部の運転操作を自動化し運転手が同乗する「レベル2」で走行されます。

バスはサイドミラーやハンドル、ブレーキペダルなどがついておらず、自動運転の専用仕様となっていて、至る所についたセンサーやカメラが、車の走行位置や障害物などを特定しながら進みます。

実証実験では、バスがイオン加賀の里店から加賀温泉駅と山代温泉総湯に向かうそれぞれ往復5キロの2つのルートを走ります。

時速18キロのスピードで、至る所についたセンサーやカメラが、車の走行位置や障害物などを特定しながら進みます。

自動運転バスにアナウンサーが試乗「揺れることなく安心」

実験初日の17日、アナウンサーが体験試乗してみると…

MRO兵藤遥陽アナウンサー
「ほとんど揺れることもなく安心して乗ることができますし、窓がとても大きいので、加賀市内の風景を眺めながら乗ることもできます」

そして、加賀市の宮元陸市長も乗り心地を確かめました。

宮元陸市長
「なかなか路面電車っぽくて良い、カーンカーンと音が鳴って。なんとなく落ち着く」

今回の実験は人口減少による運転手不足や、公共交通の不便さなど、加賀市が抱える課題を解消できるか確認するため、市が自動運転の実装などに取り組む企業「マクニカ」と共同で行っているものです。

マクニカ 佐藤剛正常務
「人が減少していく中で、運転手の問題とかいろいろなことが課題として挙がっている。1つずつ解決していければ非常にうれしい」

この実験は4月23日まで行われ、市民向けの体験乗車会も今後開かれます。