能登半島地震の影響を受けた観光業を支援する「北陸応援割」の第2弾が7日から石川県内限定でスタートしました。七尾市和倉温泉で唯一営業を再開した旅館も能登のにぎわい復活に期待を寄せています。

北陸応援割は、1人1泊2万円を上限に旅行代金の半額を割り引くもので、第2弾は7日から7月31日まで、石川県での宿泊が対象です。

七尾市和倉温泉の旅館「花ごよみ」では、配管やボイラーが被害を受けたものの修復を終え、3日に営業を再開。北陸応援割の開始に間に合いました。

電話応対する北村金次社長「16日、17日、18日はもう満室ですね」

電話応対する「花ごよみ」北村金次社長


和倉温泉では唯一応援割の対象となっている旅館とあって、朝から宿泊予約の電話が殺到しました。午前までに、すでに予算のほぼ全てを使い切ったということです。

花ごよみ・北村金次社長「6月か7月の前半はオフシーズンでほとんど客がいない状況もあったんですけど、応援旅行割のお陰で8割方客で埋まった。県民割の恩恵を被っております」

和倉温泉では建物が傾いたり護岸が崩れ落ちたりする被害がありましたが、復旧作業は思うように進んでいないのが現状です。関係者からは、和倉温泉全体が復旧した後にも応援割の実施を求める声が上がっています。
 



一方、加賀地区でも応援割の再開に安堵の声が聞かれました。

加賀市のホテルアローレでは、1月から2次避難者の受け入れを開始し、現在もおよそ80人が避難生活を送っています。

ホテルアローレ(加賀市)のロビー


ホテルアローレ・太田長夫社長「6月に入って梅雨が始まって、そして夏休みの前までは比較的静かなシーズンとなっておりますので、この北陸応援割のお陰で少し上積みになっておりますので、この辺は大変助かっております」

能登半島地震で大きな打撃を受けた観光業ですが、本格的な復活に向けては今後、息の長い支援が求められています。