約120年前に建てられ何度も改修を重ねながら使い続けられた町家を新たな建物として大改修するのに合わせ、伝統構法を伝えるためのワークショップが開かれました。
長崎市東古川町に建つ建物。およそ120年前に建てられ何度も改修を重ねながら使い続けられた町家です。
訪ねてきたのは長崎工業高校の建築科の生徒たち。この町家を新たな建物として大改修するのに合わせ、伝統構法を伝えるためのワークショップが開かれました。
左官職人の田崎龍司さんがこの日の講師です。
田崎さん:
「まずコテはVの字、握り方は…。下から上に上げるにつれて、こてをならしていく」
高校生たちが土壁づくりに挑戦です。土に藁や砂を混ぜて水で練った壁土を塗り固めていきますが…
高校生「むずくない?やばい…」
参加した高校生:
「職人さんを見てたら簡単に塗っていたんですけど、うまくいかずに難しかった」
「その場にあるものをいかすという作業が楽しいと感じることが多いので、伝統工芸をもっと知りたくなりました」
ワークショップを企画したのは長崎市で建築の設計や施工を手がけるHAG環境デザインです。“理想とするまちの形”を高校生たちに伝えました。
HAG環境デザイン 橋口剛代表:
「大きな開発だけではなくて、こういう歴史的な文化を残すという姿勢がまちの中にないと、まちとして薄っぺらいものになっていく。古いいいものを残しつつ、これから次の時代に伝えていく」
伝統的な町家と新時代の建物が共存するような住みやすいまちづくりを目指しています。