今週お伝えしているカメラマンリポート「サクラ咲く」3回目は3月30日(土)、長崎県雲仙市の橘神社で行われた「観櫻火宴(かんおうかえん)」です。
桜並木を勇壮な武者が練り歩き、掲げる松明(たいまつ)で、桜は幻想的な色に染まります。
約800本の桜が咲き誇る長崎県雲仙市 橘神社は長崎県内、有数の桜の名所です。
参道にはボンボリと露店が並び、昼間も花見客で賑わいます。
「観櫻火宴」は幽玄な歴史絵巻を再現した火祭りで、総勢 約200名の武者たちが、松明を片手に 桜が咲き誇る橘公園を練り歩きます。
Q.参加は長いのですか?
鎧甲冑姿の2人「毎年恒例です」
Q.衣装は?
「私のは自前です」
Q.魅力は?
「桜と松明を持った武者という非日常的な空間を楽しんでいます」
“放てぇ!”の号令で大砲の轟音が夜の闇を切り裂きます。
戦国時代、今の雲仙市周辺を治めていた武将、千々石大和守直員(なおかず)の武者行列を再現。
地域の繁栄を願う灯りは、来年も桜を照らします。
取材・撮影:伊東隆将カメラマン
音楽演奏:野武士