複合商業施設から出火した想定で防火訓練　1968年5月10日には大火も　長崎

長崎市の浜市アーケードで7日、複合商業施設から出火した想定で防火訓練が行われました。

訓練は長崎市の浜市アーケード内にある《ハマクロス411の3階から火が出た》という想定で行われました。

ハマクロス411では、半年に一度、ビル内で火災訓練を行っていますが、浜市商店街との合同訓練に参加するのは今回が初めてです。

訓練に参加した川口優志さん：
「一連の流れを把握することができたので実際、火災があった場合は、率先して避難誘導などを行えれば」

1968年の5月10日、長崎市浜町のアーケードでは1日に2件の火災が発生。14棟が全半焼し31人がけがをしました。

この火災を教訓に「浜市商店連合会」では毎年、この時期に防火訓練を行っており、7日は、消防車両の誘導やアーケードの防火設備の点検なども行われました。

浜市商店連合会　三山 格会長：
「私たちが決して消火活動をできるわけではありませんので、お客様や従業員の皆さんがいかに安全に避難できるかを中心に我々としては訓練をやっていきたい」

今年に入り、北九州市の商店街では大規模な火災が起きていることから、参加者らは訓練を通じ防火への意識を改めて高めていました。